イラク戦争とは何だったのか

戦闘員になろうとする人々

戦闘員になろうとする人々

何を求めて訪れるのか

ただ中には本当の意味で戦場での経験を望んで戦地へ赴く人もいる。そうした人を強靭、凄い、逞しいといった表現で讃える人も当然いるはずだ。筆者はそうは思わない、結局は聖戦をしていると自称しても傍から見れば無抵抗な人間を殺しているだけに過ぎない。それこそ先に紹介した子供の例を上げれば分かるように、例え話として口走った内容のままに親の目の前で子供を斬首するなど正気の沙汰とは思えない。敬虔な信者であればそれを容認しなくてはならない、そう言われて納得できるほど狂信的に宗教信奉している人も少ないでしょう。

ただそうした例に漏れる、本当にただ戦闘をしたいがためにISへ戦闘員として参加したという人がいる、しかも日本人でだ。過去に何度か渡航しようとしていたのを公安局によって阻止されていましたが、遂に日本人からも戦闘員が出るという事態になったのです。

現在は日本に帰国しているとのことなのだが、もう一度戦地へ行きたいかと言われたら行きづらいと語っているとのこと。行動についての是非は問わずして、この人のようにただ憧れてISの門を叩いて後悔した、国へ帰りたいと叫んでいる外国人も多いと度々話を耳にする。

外国人兵士が中心のISIL

イスラム国の構成員、その主要たる戦闘員は現在までにおよそ3万人ほどいるとされている。その半数近くが、なんと中東出身ではない外国人で構成されているとのことだ。イスラム教に改宗し、宗教的倫理観がこれまでにない、自分たちの行いが正義を、果ては世界全てを平和にするためのものだと信じて疑っていないという。ISが国を樹立した後は、自分たちの行いで全世界の民をイスラム教へ入信させるまでは戦いを続けると語るほどだ。狂気という他ない。

参加している外国人は自分たちのことを正義だと信じて疑っていない、ですがISのしていることが本当に正しいのかどうかが疑問に思えて来る人もいるという。そして至る答えは、結局自分たちは国際社会からみればただのテロリストでしかなく、国を守るための牙ではないことを思い知らされるそうだ。

メンバーの中には男女共にいるようですが、中でも参加した女性たちのほとんどが後悔しているという。自業自得だと語る人がほとんどのはず、その意見には筆者も同意する。ただ改宗する際にイスラム教で女性がどのように扱われるのか、それを理解していなかったのかも疑問だ。どういうことかというと、イスラム教にとって男女間は平等などといった平和的な価値観は存在せず、女性は社会を営む際に必要な『家畜』としか見ていないのだ。

男尊女卑という考え方

以前にイスラム教に関して調べた事があったので筆者は知っている、ISでないにしてもイスラム教という宗教において女性とはどんなものなのかを。必ずしも今でもそうだと言うわけではありませんが、敬虔であればあるほど女性は男性に逆らうことは赦されず、男性の言うことであれば全てを享受しなければならない。引いては社会的身分などといった格式も存在していない、あまつさえ自分たちのことを道具のように扱ってもいいとすら認められてもいるのだ。

そんなわけがないと否定する人もいるでしょう、ですがこれは紛れもない現実です。対してISが運営している市場において女性は性奴隷として安値で売買されるなど、現代社会とは思えないことが行われています。中東でないにしても、欧州などの少女たちにしたらこんなはずではなかったと、そう絶望するという。

男性よりも女性で参加した人が特に苛酷だ、何せ一度でも加わればすぐさま戦闘員と結婚させられるのが、もはや強制的に行われているほどだ。

逃げ場などなし

日本人で戦闘員をしていた男性は奇跡的に帰国できたが、これが仮に女性だった場合には二度と故郷の土を踏むことが出来ないと思ったほうが良い。中には帰国できるケースもありますが、それこそ一度でも不穏な行動を取れば処刑するのが当たり前の組織では抱いてはいけない感情だ。

帰りたい、イスラム教に憧れてはいたが現実は違っていたと気づいても、現地に降り立った時点で既に戻ることの出来ないところまで足を運んでいる状態なのを、おそらく気づかないまま遊び感覚でやっているのかもしれません。過ちに気がついてもどうしようもない、その一言しかないのだ。

ISILの存在

このようにイラク戦争という歴史の汚点により生み出されてしまった人類悪ともいうべき存在であるISIL、それを危険視することは当然です。しかしどうして生まれてしまったのか、なぜ彼らがここまで世界に対して憎み続けているのかを知るためには、まずイラク戦争を知っていなければならない。

そして考えてみる、一体何が正しく、何が間違っているのかを。